令和4年度 水稲の生育状況を調査(モニター事業第5回)

 本県NOSAIでは、水稲の生育状況を調査し、気象・病害虫発生状況などの基礎情報を継続的に観察して、県内水稲の作柄や被害発生状況の把握に務めています。
 本年度においても5月より調査を開始し、第5回目の調査結果が出ましたので、その結果を掲載いたします。




 

令和4年度 農作物(水稲)モニター事業調査結果

1.水稲の生育および病害虫発生調査結果(第5回)
 
1)水戸市の調査結果

   
















※被害度は該当虫による葉の食害の度合い
※平年値は平成29年~令和3年の5年間の平均値


○生育調査結果について
【生育状況:過去5カ年の平均値との比較】
 草丈は、6月は平年より低く推移しましたが、その後平年並となり、最終的に稈長は平年並となりました。茎数については平年よりかなり少なく推移したため、最終的な穂数は目標の㎡当たり400本に届きませんでした。葉色は6月以降、平年よりやや淡く推移しました。


○収量調査結果について
 収量構成要素は、千粒重と登熟歩合が指標値を上回ったものの、生育全般を通して茎数が平年よりも下回ったため穂数が不足し、単収は平均値よりも減少しました。今後の対策として、移植後に新しい葉が出始めたら、2~3cm程度の浅水管理により分げつの発生を促進し、初期生育の確保に努めるようにして下さい。




2)茨城町の調査結果

      















※被害度は該当虫による葉の食害の度合い
※平年値は平成29年~令和3年の5年間の平均値


○生育調査結果について
【生育状況:過去5カ年の平均値との比較】

 
草丈は、5~6月は平年より低く推移しましたが、その後平年並となり、最終的に稈長は平年並となりました。茎数については平年より少なく推移し、最終的な穂数は目標の㎡当たり400本に届きませんでした。葉色は平年よりやや淡く推移しました。

○収量調査結果について
 収量構成要素は、穂数が指標値よりやや下回ったものの、1穂籾数、千粒重、登熟歩合が指標値を上回ったため、単収は平均値よりも増加しました。引き続き、稲作基本技術の励行に努めて下さい。



2.次回調査予定日
  令和4年度の農作物(水稲)モニター事業調査は今回で終了です。来年度も引き続き調査を行い、県内水稲の作柄や被
 害発生状況の把握に努めてまいります。




〇茨城県農業共済組合連合会調べ
〇協力:茨城県農業総合センター

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